5月から6月にかけて、野鳥の繁殖の時期であり、
この時期は巣から落ちてしまったヒナを助けようと拾って動物病院に連れていく人がたくさんいます。

でも残念なことに助けたことにはならないんです…

むしろ親鳥と引き離し、最悪死なせてしまうという残酷なことに…

こんなポスターを見たことはありませんか?

日本野鳥の会、日本鳥類保護連盟、NPO法人野生動物救護獣医師教会という財団法人が協力して作ったポスターです。

ポスター掲示の協力ができます。日本野鳥の会のサイト見てみてください。

なぜヒナを拾ってはいけないのか。

まず、野生の動物を助けたり飼うというのは皆んなの想像以上に難しく、
特に雛鳥は助かれば奇跡というレベルです。

人間の治療がないと死んでしまうような怪我をしているならその時点で
助かる可能性は低いのです。

元気でも、人が心配して近づくことでショック死してしまうことも普通に起こるんです。

雛鳥は羽が生え揃っていない頃でも、飛ぼうとして巣から落ちてしまうことがあります。

その場合、親鳥や巣がすぐ近くにあるはずなんです。

それを知らずに拾ってきて動物病院に連れて行くケースがたくさんあるんです。

もうそれは親鳥からすれば誘拐されたも同然です。

助けたいという思いはとても大切です。

きちんと理解し、覚悟を持って助けましょう。

助けるために判断するべきこと3つ

  1. 巣立ち前のヒナか、巣立ち後のヒナか
    巣立ち前のヒナは羽毛もほとんど生えてなくてしっかり立つこともできません。
  2. ケガをしていないか(巣立ち後)
    ふらついたりせずしっかり立っているか、出血していないかなど。
  3. 巣の場所がわかるか(巣立ち前)
    近くに巣が見つかり、戻せる場所か。

巣立ち後のヒナの特徴

「巣立ち」と聞くと、巣から飛び立って飛べるようになった鳥をイメージするかもしれませんが、
すぐに上手に飛べるわけではないので、親鳥に色んなことを学び成長していく時期です。

餌も親にもらいながら食べるものを学んでいる大事な時期です。

慣れた人が育てたとしても親の代わりはできません。

一羽でいたり巣から落ちているように見えても、生きていくための勉強中なのです。

絶対に拾ってきてはいけません。

外見の特徴は次のような感じです。

  • 成鳥より一回り小さい
  • ところどころに産毛が残っている
  • 成鳥とは羽の色や虹彩の色が違うことがある。
  • くちばしの両端に黄色や白い色が残っている。
  • 尾羽が短い

観察してケガをしているとわかった場合のみ、各自治体の担当部署や動物病院に連絡しましょう。

巣立ち前のヒナを見つけたとき

まだ羽もちゃんと生えていないような巣内雛が地面に落ちてしまっていたら、
すぐ近くに巣がある可能性が高いです。

手の届くところに見つかればそっと戻してあげればいいです。

もし見つからなかったり戻せない場所なら、各自治体の担当部署に連絡するか動物病院に相談しましょう。

そのまま放っておいても、親鳥は鳴き声で雛鳥の場所がわかるので餌を持ってきているはずです。